イワシを釣るための仕掛けを理解してサビキ釣りをマスターしよう!

イワシを釣ってみたいけれど、どんな仕掛けを使えばいいか分からない方も多いのではないでしょうか。実は、イワシ釣りに最適なのがサビキ釣りという方法です。サビキ釣りは初心者でも手軽に始められて、コツを覚えれば一度にたくさん釣ることができます。

この記事では、イワシを効率よく釣るためのサビキ仕掛けについて詳しく解説します。道具の選び方から実際の釣り方まで、分かりやすくお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

目次

サビキ釣りでイワシを狙う魅力とは

イワシのサビキ釣りは、多くの釣り人に愛されている釣り方です。その理由は、手軽さと効率の良さにあります。

初心者でも手軽に楽しめる釣り方

サビキ釣りは釣りの基本がすべて詰まった釣り方です。難しいテクニックは必要なく、仕掛けを海に落として上下に動かすだけで釣ることができます。竿の扱い方や糸の出し方も覚えやすいので、釣り初心者の練習にもピッタリです。

必要な道具も比較的安価で揃えることができます。サビキ仕掛けは100円ショップでも販売されていて、餌になるアミエビも釣り具店で手軽に購入できます。高額な道具を買い揃える必要がないため、気軽に始められるのも魅力の一つです。

群れで釣れるから効率が良い

イワシは群れで行動する魚です。そのため、一匹釣れると周りにもたくさんいる可能性が高く、続けて何匹も釣ることができます。サビキ仕掛けは一度に複数の針が付いているため、運が良ければ一回で数匹まとめて釣ることも可能です。

群れに当たったときの楽しさは格別です。竿が重くなって、上げてみると仕掛けの全部の針に魚が付いているなんてことも珍しくありません。この爽快感を一度味わうと、サビキ釣りの虜になってしまう人も多いです。

イワシが釣れるサビキ仕掛けの基本構造

サビキ仕掛けの構造を理解することで、より効果的にイワシを釣ることができます。基本的な仕組みを覚えておきましょう。

サビキ仕掛けの基本セット内容

サビキ仕掛けは、マキエカゴ、サビキ針、ハリス、オモリで構成されています。マキエカゴはアミエビを入れる容器で、これを上下に動かすことで周りにアミエビを撒きます。この撒かれたアミエビに寄ってきたイワシが、サビキ針に食いつく仕組みです。

サビキ針は通常5〜6本がセットになっていて、色とりどりの疑似餌が付いています。この疑似餌はアミエビに似せて作られていて、イワシが間違えて食いつくようになっています。ハリスは透明な糸で、魚に警戒されにくくする役割があります。

上カゴ式と下カゴ式の違いを理解する

サビキ仕掛けには上カゴ式と下カゴ式の2種類があります。上カゴ式は仕掛けの上部にマキエカゴが付いているタイプで、下カゴ式は下部にマキエカゴが付いているタイプです。

それぞれに特徴があります:

  • 上カゴ式:アミエビが上から下に落ちるため、自然な餌の動きを演出できる
  • 下カゴ式:仕掛けが絡みにくく、初心者でも扱いやすい
  • 下カゴ式:潮の流れが速い場所でも安定しやすい

初心者の方には下カゴ式がおすすめです。仕掛けの扱いが簡単で、トラブルが起きにくいためです。慣れてきたら上カゴ式も試してみて、その日の状況に合わせて使い分けると良いでしょう。

イワシ専用サビキ仕掛けの選び方

イワシを効率よく釣るためには、適切な仕掛けを選ぶことが重要です。イワシの口のサイズや好みに合わせた仕掛け選びのポイントをお伝えします。

ハリサイズは1〜3号がベスト

イワシの口は比較的小さいため、針も小さめのものを選ぶ必要があります。ハリサイズは1〜3号が最適で、特に2号が汎用性が高くおすすめです。針が大きすぎると、イワシが警戒して食いつかなくなってしまいます。

小さな針を使うときは、魚が掛かったときの取り込みに注意が必要です。無理に引っ張ると針が外れてしまうことがあるので、ゆっくりと上げるようにしましょう。また、針が小さいと他の魚も一緒に釣れることがありますが、これも楽しみの一つです。

ピンクスキンとサバ皮を使い分ける

サビキ針に付いている疑似餌の種類も重要なポイントです。イワシ釣りでよく使われるのは、ピンクスキンとサバ皮の2種類です。これらは見た目も効果も異なるため、状況に応じて使い分けることが大切です。

ピンクスキンは明るい色合いで、イワシの注意を引きやすいのが特徴です。特に朝夕の薄暗い時間帯や、少し濁った海水の中で威力を発揮します。一方、サバ皮は自然なアミエビの色に近く、警戒心の強いイワシにも効果的です。

ケイムラスペシャル仕掛けで集魚力アップ

最近人気が高まっているのが、ケイムラスペシャル仕掛けです。ケイムラとは紫外線に反応して光る特殊な素材のことで、水中でほのかに光ることでイワシの興味を引きます。特に水深が深い場所や、日中の明るい時間帯に効果を発揮します。

通常の仕掛けで反応が悪いときは、ケイムラ仕掛けに交換してみると良いでしょう。ただし、ケイムラ仕掛けは通常の仕掛けより少し価格が高めなので、まずは1パック買って効果を確認してから本格的に使うことをおすすめします。

必要な釣り道具と予算について

イワシのサビキ釣りを始めるのに必要な道具と、それぞれの予算目安をご紹介します。全て新品で揃えても、比較的リーズナブルに始めることができます。

サビキ竿は3〜5mの磯竿がおすすめ

サビキ釣り用の竿は、3〜5mの磯竿が最適です。長さは釣り場の状況によって選びますが、堤防や岸壁からの釣りなら4m前後が扱いやすいでしょう。竿が長すぎると風の影響を受けやすくなり、短すぎると遠くのポイントを狙えません。

価格帯は3,000円〜15,000円程度で、初心者の方なら5,000円前後の竿でも十分です。最近は軽量で扱いやすい竿も多く販売されているので、実際に手に取って重さや握りやすさを確認してから購入することをおすすめします。

リールは2500〜3000番のスピニングリール

リールはスピニングリールの2500〜3000番が適しています。この番手なら、イワシの引きにも十分対応でき、ライントラブルも起きにくいです。糸は2〜3号のナイロンラインを100〜150m巻いておけば十分でしょう。

リールの価格は2,000円〜10,000円程度で、初心者なら3,000円前後のもので問題ありません。重要なのは滑らかに回ることと、糸絡みが起きにくいことです。購入時は実際にハンドルを回してみて、スムーズに動くかチェックしましょう。

アミエビとマキエカゴの準備

餌となるアミエビは冷凍ブロックで販売されています。1ブロック(約600g)で300円程度です。解凍に時間がかかるので、釣行の前日から冷蔵庫に移しておくか、現地で海水をかけて解凍します。

必要な道具と予算をまとめると次のようになります:

道具名価格目安備考
サビキ竿(4m)5,000円磯竿2号程度
スピニングリール3,000円2500番推奨
ナイロンライン500円2.5号-100m
サビキ仕掛け200円予備含めて5パック
マキエカゴ300円プラスチック製
アミエビ300円冷凍1ブロック
合計約9,300円基本セット一式

イワシが釣れる釣り場の見つけ方

良い釣り場を見つけることは、サビキ釣り成功の重要なポイントです。イワシが集まりやすい場所の特徴を知って、効率的に釣りを楽しみましょう。

潮通しの良い港や堤防を選ぶ

イワシは潮の流れがある場所を好みます。潮通しの良い港の入り口や、外海に面した堤防は特におすすめです。潮が動くことで酸素が豊富になり、イワシの餌となるプランクトンも集まりやすくなります。

潮見表を確認して、潮の動きが活発な時間帯を狙うとより効果的です。大潮や中潮の日は特に期待できます。また、風向きも重要で、陸から海に向かって風が吹いている日は、沖のイワシが岸寄りしてくることがあります。

水深があって足場の良い場所がベスト

イワシは表層から中層を泳ぐ魚ですが、ある程度の水深がある場所の方が安定して釣ることができます。岸壁際で5m以上の水深があれば理想的です。足場が悪い場所は危険なだけでなく、釣りにも集中できないので避けましょう。

おすすめの釣り場の特徴をまとめました:

  • 水深が5m以上ある港や堤防
  • 潮通しが良く、適度な流れがある場所
  • 足場が平らで安全に釣りができる場所
  • 車でのアクセスが良い場所
  • トイレや売店が近くにある場所

釣り具店での最新情報収集が重要

地元の釣り具店は情報の宝庫です。どこでイワシが釣れているか、どんな仕掛けが効果的かなど、リアルタイムの情報を教えてもらえます。店員さんは地元の海を熟知しているプロなので、初心者の方は遠慮せずに相談してみましょう。

釣り具店では釣果情報を掲示板に張り出していることも多いです。「○○港でイワシ好調」「サバ皮仕掛けが効果的」などの情報は、とても参考になります。また、地元の釣り雑誌や釣りサイトも定期的にチェックすると良いでしょう。

実際のサビキ釣り手順とコツ

準備ができたら、いよいよ実釣です。基本的な手順を覚えて、効率よくイワシを釣り上げましょう。慣れれば誰でも簡単にできるようになります。

マキエカゴにアミエビをしっかり詰める

まずはマキエカゴにアミエビを詰めることから始めます。カゴの8分目まで詰めるのがコツで、あまり詰めすぎると海中でアミエビが出にくくなってしまいます。逆に少なすぎても効果が薄れるので、適量を心がけましょう。

アミエビを詰める際は、空気をしっかり抜くことが大切です。カゴを軽く叩いて中身を馴染ませ、隙間をなくします。こうすることで、仕掛けを上下に動かしたときに、アミエビが少しずつ放出されるようになります。

タナ(魚の泳層)を素早く見つける

仕掛けを海に投入したら、まずは底まで沈めて水深を確認します。その後、底から2〜3mずつ巻き上げながら、イワシがいる層(タナ)を探していきます。竿先に魚の当たりがあった深さが、その日のタナです。

タナが見つかったら、その深さで仕掛けを上下に軽く動かし続けます。動かし幅は50cm程度で十分です。あまり激しく動かすと、イワシが警戒してしまいます。海中でアミエビがキラキラと舞っているイメージで、ゆっくりと誘いをかけましょう。

追い食いさせて数を稼ぐテクニック

1匹目が掛かっても、すぐに上げずに少し待つのがコツです。イワシは群れで行動しているため、1匹が掛かると他の魚も興味を示すことがあります。竿先が重くなったら、さらに2〜3匹追加で掛かるのを待ってみましょう。

ただし、あまり長く待ちすぎると最初に掛かった魚が暴れて、他の魚を警戒させてしまうことがあります。竿が重くなってから30秒程度待って、それ以上反応がなければ巻き上げるのが良いでしょう。

効率的な釣り方のポイントは次の通りです:

  • 仕掛けは常に軽く動かし続ける
  • タナはこまめに確認し、魚の反応に合わせて調整する
  • アミエビがなくなったらすぐに補充する
  • 掛かった魚は慌てずにゆっくり取り込む

イワシが釣れないときの対処法

サビキ釣りでイワシが釣れないときは、いくつかの原因が考えられます。状況に応じて対策を変えることで、釣果を改善することができます。

仕掛けのカラーを変えてみる

イワシが仕掛けに反応しないときは、疑似餌の色を変えてみましょう。魚の活性や海の状況によって、好む色が変わることがあります。最初はピンクスキンで始めて、反応が悪ければサバ皮やケイムラに交換してみてください。

色の選び方の目安は次の通りです:

  • 朝夕や曇りの日:ピンクやオレンジなどの明るい色
  • 昼間や晴天の日:白や透明などの自然な色
  • 水が濁っている日:赤や金色などの目立つ色
  • 魚の活性が低い日:ケイムラなどの光る素材

同じ色の仕掛けばかりでなく、何種類か用意しておくと安心です。1時間程度試しても反応がない場合は、思い切って違う色に交換してみましょう。

投げサビキで沖を狙う

岸際でイワシの反応がない場合は、投げサビキという方法もあります。これは仕掛けを遠くに投げて、沖の魚を狙う釣り方です。岸から離れた場所にいる魚群にアプローチできるため、岸際で釣れないときの有効な手段です。

投げサビキをする際は、通常より重いオモリ(15〜20号)を使用します。仕掛けを投げた後は、ゆっくりと巻きながらタナを探します。ただし、投げサビキは仕掛けが絡みやすいので、慣れるまでは注意が必要です。

時間帯を変えて再挑戦する

イワシは時間帯によって活性が変わります。一般的に朝夕の薄暗い時間(マズメ時)が最も釣れやすく、日中は活性が下がることが多いです。昼間に釣れない場合は、夕方まで待って再挑戦してみてください。

また、潮の動きも重要な要素です。満潮や干潮の前後2時間程度は魚の活性が高くなりやすいので、潮見表を確認して良い時間帯を狙いましょう。潮が止まっているときは魚の反応が鈍くなることが多いです。

時間帯別の釣果の傾向をまとめました:

時間帯釣果の期待度特徴
早朝(5-7時)★★★★★最も活性が高い
午前中(7-11時)★★★☆☆徐々に活性低下
昼間(11-15時)★★☆☆☆活性が最も低い
夕方(15-18時)★★★★☆再び活性上昇
夜間(18時以降)★★★☆☆場所によって差が大きい

まとめ

イワシのサビキ釣りは、初心者でも手軽に楽しめる釣り方です。適切な仕掛けと道具を選び、基本的な釣り方をマスターすれば、誰でも楽しい釣果を得ることができます。

成功のポイントは、イワシに適したハリサイズ(1〜3号)と疑似餌の色選び、そして潮通しの良い釣り場選びです。釣れないときは仕掛けの色を変えたり、時間帯を変えたりすることで状況を改善できることが多いです。

何より大切なのは安全に楽しむことです。足場の良い釣り場を選び、天候にも十分注意して釣行してください。最初は小さなイワシでも、数が釣れれば大きな満足感を得られるはずです。ぜひこの記事を参考に、楽しいサビキ釣りに挑戦してみてください。

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