赤ちゃんの肌着やお洋服を洗うとき、どの洗剤を選べばいいか迷ってしまいますよね。特に「無添加さらさ」と「アラウベビー」は、どちらも赤ちゃん向けとして人気の洗剤です。
でも実際のところ、成分や洗浄力にはどんな違いがあるのでしょうか。香料の違いや価格面でも気になるポイントがたくさんあります。
この記事では、2つの洗剤を詳しく比較して、どちらがご家庭に合うかを分かりやすく解説します。赤ちゃんの肌を守りながら、しっかり汚れも落としたいママの参考になれば嬉しいです。
無添加さらさとアラウベビーの基本情報
まずは2つの洗剤の基本的な特徴を確認してみましょう。実は製造会社から成分まで、かなり違いがあります。
無添加さらさの特徴
無添加さらさは、P&Gが販売している中性タイプの洗濯洗剤です。「無添加」という名前がついていますが、これは蛍光剤・漂白剤・着色料が無添加という意味になります。
主な成分はアニオン系界面活性剤で、しっかりとした洗浄力を持っています。香りは合成香料による柑橘系で、爽やかな印象です。
容量は本体が850g、詰め替え用は700gと1350gの2サイズがあります。価格は本体が約400円、詰め替え用700gが約300円程度で販売されています。
アラウベビーの特後
アラウベビーは、サラヤから販売されている石けん系の洗濯洗剤です。赤ちゃん専用として作られており、成分にもこだわりが見られます。
主成分は純石けん分で、さらにアロエエキスが配合されているのが特徴的です。香りは天然精油のラベンダーとスペアミントを使用しており、無香料タイプも選べます。
容量は本体が800ml、詰め替え用は720mlと1200mlがあります。価格は本体が約500円、詰め替え用720mlが約400円程度です。
成分を詳しく比較してみる
2つの洗剤は、成分の違いが最も大きなポイントです。この違いが洗浄力や肌への影響に直結します。
界面活性剤の違い
無添加さらさは、アニオン系界面活性剤が主成分となっています。具体的には直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムやアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムが配合されています。
これらの成分は洗浄力が高い一方で、肌への刺激もやや強めです。ただし中性タイプなので、アルカリ性の粉末洗剤と比べると肌に優しい設計になっています。
アラウベビーは純石けん分(99%脂肪酸ナトリウム)が主成分です。石けん系の界面活性剤は、合成界面活性剤と比べて生分解性が高く、環境にも優しいとされています。
肌への刺激も少なく、赤ちゃんのデリケートな肌にも安心して使えます。ただし洗浄力は合成界面活性剤より控えめになる傾向があります。
香料成分の比較
香り成分の違いも、選ぶ際の重要なポイントです。特に赤ちゃんの場合、香りの強さや成分にも気を遣いたいですよね。
無添加さらさは合成香料を使用しており、柑橘系の爽やかな香りが特徴です。洗い上がりにほんのりと香りが残りますが、強すぎない程度に調整されています。
一方、アラウベビーは天然精油を使用しています。ラベンダーとスペアミントの精油で、自然由来の優しい香りです。
さらにアラウベビーには無香料タイプもあります。香りに敏感な赤ちゃんや、香料でアレルギーが心配な場合には、この無香料タイプが安心です。
その他の添加成分
洗浄成分以外にも、それぞれ特徴的な成分が配合されています。
無添加さらさには、水軟化剤として4-メチル-2-ペンチル-2-イソチアゾリン-3-オンが配合されています。また、衣類をふんわり仕上げるためのコットンミルクエキスも含まれています。
酵素も配合されており、タンパク質汚れや皮脂汚れに効果を発揮します。ただし、これらの添加成分により、完全無添加ではないことは理解しておく必要があります。
アラウベビーの特徴的な成分は、アロエエキスです。アロエには保湿効果があり、手洗いをするママの手を守る役割もあります。
添加物は最小限に抑えられており、赤ちゃんの肌に触れることを考慮した配合になっています。防腐剤なども必要最小限の配合となっています。
洗浄力はどちらが上?
実際の汚れ落ちは、どちらが優秀なのでしょうか。洗浄力の違いを詳しく見てみましょう。
無添加さらさの洗浄力
無添加さらさは、アニオン系界面活性剤の配合により、中性洗剤の中ではトップクラスの洗浄力を持っています。特に皮脂汚れや食べ物の汚れには強い効果を発揮します。
水軟化剤の働きで、硬度の高い水でも洗浄力が落ちにくいのもメリットです。酵素の働きにより、タンパク質系の汚れもしっかり分解してくれます。
実際に使ってみると、普通の汚れであれば予洗いなしでもきれいに落ちることが多いです。ただし、界面活性剤の濃度が高いため、すすぎは十分に行う必要があります。
アラウベビーの洗浄力
アラウベビーは純石けん分が主成分のため、洗浄力は無添加さらさと比べると穏やかです。しかし、日常的な汚れであれば十分にきれいになります。
石けん系洗剤の特徴として、アルカリ性の環境で洗浄力を発揮します。水の硬度が高い地域では、洗浄力が落ちる場合があります。
頑固な汚れの場合は、予洗いやつけ置き洗いを併用することで、しっかりと汚れを落とすことができます。すすぎやすく、石けん残りも少ないのが利点です。
汚れ別の効果比較
汚れの種類別に、どちらが効果的かを整理してみましょう。
- 皮脂汚れ: 無添加さらさの方が効果的
- 食べ物の汚れ: 無添加さらさの方が効果的
- 汗や唾液: どちらも同程度の効果
- ミルクや離乳食: アラウベビーでも十分対応可能
- 泥汚れ: 無添加さらさの方が効果的
全体的に見ると、洗浄力重視なら無添加さらさ、肌への優しさ重視ならアラウベビーという選び方になります。
価格とコスパを調べてみた
毎日使う洗剤だからこそ、価格とコストパフォーマンスも大切なポイントです。
商品価格の比較
2024年8月現在の一般的な店舗価格を比較してみました。
| 商品 | 本体価格 | 詰め替え価格 |
|---|---|---|
| 無添加さらさ(850g) | 約400円 | 約300円(700g) |
| アラウベビー(800ml) | 約500円 | 約400円(720ml) |
アラウベビーの方が若干高めの価格設定になっています。ただし、天然成分使用や赤ちゃん専用設計を考えると、妥当な価格差といえるでしょう。
1回あたりのコスト
実際の使用量から、1回あたりのコストを計算してみました。
無添加さらさは、水30Lに対して12g使用する設計です。本体850gで約70回分の洗濯ができるため、1回あたり約5.7円になります。
アラウベビーは、水30Lに対して25ml使用します。本体800mlで約32回分なので、1回あたり約15.6円です。
コスト面では無添加さらさの方が経済的ですが、アラウベビーも赤ちゃん専用洗剤としては標準的な価格レベルです。
赤ちゃんの肌への優しさ
最も気になるのは、赤ちゃんの肌への影響ですよね。それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。
肌刺激の少なさ
アラウベビーは、純石けん分が主成分のため、合成界面活性剤と比べて肌への刺激が少ないとされています。石けんは昔から使われている成分で、安全性の実績も豊富です。
無添加さらさも中性タイプで、アルカリ性の洗剤と比べれば肌に優しい設計です。ただし、合成界面活性剤が使用されているため、非常に敏感な肌の赤ちゃんには注意が必要な場合もあります。
実際の使用では、どちらもしっかりとすすぎを行えば、肌トラブルのリスクは低いといえます。
アレルギーリスク
アレルギーの観点から見ると、シンプルな成分構成のアラウベビーの方が安心です。特に無香料タイプなら、香料によるアレルギーの心配もありません。
無添加さらさは、合成香料や酵素、防腐剤などが配合されているため、これらの成分にアレルギーがある場合は注意が必要です。
ただし、石けんでもアレルギーを起こす場合があるため、初回使用時はどちらも様子を見ながら使うことをおすすめします。
使いやすさで選ぶなら
日々の洗濯での使い勝手も、選択の重要なポイントです。
計量のしやすさ
無添加さらさは粉末タイプで、付属のスプーンで計量します。水量に合わせて調整しやすく、少量ずつ使いたい場合も便利です。
アラウベビーは液体タイプで、キャップで計量します。ボトルを傾けて注ぐ必要があるため、慣れるまでは適量の調整が難しく感じるかもしれません。
粉末と液体、どちらも一長一短がありますが、計量の正確さでは粉末タイプの方が優秀です。
溶けやすさ
無添加さらさは粉末タイプですが、中性で粒子が細かいため、水によく溶けます。冬場の冷たい水でも溶け残りは少ないです。
アラウベビーは液体タイプなので、溶け残りの心配はありません。洗濯機に入れるだけで、すぐに洗浄が始まります。
手軽さでは液体タイプの方が便利ですが、粉末タイプも現在の製品は溶けやすく改良されています。
すすぎやすさ
石けん系のアラウベビーは、泡切れが良く、すすぎが簡単です。すすぎ1回でも十分にきれいになることが多いです。
無添加さらさは界面活性剤の濃度が高めなので、十分なすすぎが必要です。特に敏感肌の赤ちゃんの場合は、2回すすぎをおすすめします。
節水や時短を考えると、アラウベビーの方が効率的といえるでしょう。
口コミ評価を比較
実際に使っているママたちの声も参考にしてみましょう。
ママたちの評判
無添加さらさの口コミでは「汚れ落ちが良い」「コスパが高い」という評価が多く見られます。一方で「香りが強い」「敏感肌には刺激があった」という意見もあります。
アラウベビーの口コミでは「肌に優しい」「安心して使える」「泡切れが良い」という評価が目立ちます。ただし「洗浄力がもう少し欲しい」「価格が高め」という声もあります。
全体的に見ると、どちらも満足度は高いですが、重視するポイントによって評価が分かれる傾向があります。
気になるデメリット
無添加さらさのデメリットとして挙げられるのは、完全無添加ではないことです。「無添加」という名前から完全無添加を期待したママからは、がっかりしたという声もあります。
アラウベビーのデメリットは、価格の高さと洗浄力の物足りなさです。頑固な汚れには予洗いが必要になることが多く、手間に感じるママもいます。
ただし、これらのデメリットも使い方や考え方次第で解決できる部分が多いです。
どんな人におすすめ?
それぞれの特徴を踏まえて、どんな人に向いているかを整理してみました。
無添加さらさがおすすめの人
無添加さらさは、以下のような方におすすめです。
洗浄力を重視したい方には最適です。食べこぼしや泥汚れなど、しっかりとした汚れが多い場合に力を発揮します。
コストパフォーマンスを重視する方にも向いています。毎日の洗濯でコストを抑えたい場合、無添加さらさなら経済的です。
家族全員の洗濯をまとめて行いたい方にもおすすめです。大人の衣類と一緒に洗っても、十分な洗浄力を発揮します。
中性洗剤で肌への刺激を抑えたいけれど、洗浄力も欲しいという方のバランス型選択肢としても優秀です。
アラウベビーがおすすめの人
アラウベビーは、以下のような方に特におすすめです。
新生児の衣類を洗いたい方には一番の選択肢です。生まれたばかりの赤ちゃんの肌は特にデリケートなので、純石けん分の優しさが安心です。
天然成分にこだわりたい方にも最適です。合成界面活性剤を避けたい、自然派育児を実践したい方に向いています。
香りに敏感で無香料を選びたい方には、アラウベビーの無香料タイプがおすすめです。香料アレルギーの心配がある場合も安心です。
手洗いをよくする方にもメリットがあります。アロエエキス配合で手肌にも優しく、手荒れを防いでくれます。
環境への配慮を重視する方にも向いています。石けん系は生分解性が高く、環境負荷が少ないとされています。
まとめ
無添加さらさとアラウベビーは、それぞれ異なる特徴を持つ洗剤です。
洗浄力とコストパフォーマンスを重視するなら無添加さらさ、肌への優しさと安全性を最優先するならアラウベビーがおすすめです。
赤ちゃんの肌の状態や、家庭の洗濯スタイル、価値観に合わせて選ぶことが大切です。どちらも赤ちゃん向けとして十分な配慮がされた商品なので、安心して使えます。
迷った場合は、まず小さいサイズで試してみて、赤ちゃんの肌の様子を見ながら決めるのが一番確実です。赤ちゃんの健やかな成長のために、ぴったりの洗剤を見つけてくださいね。
